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Chapter2
Chapter2―マリンスノーとスノーシュガー―
非日常編
不明熱が出始めてから早幾日か。極端に性格が変わる者、抑えていた感情をこぼす者、純粋に体調が悪くなる者など、様々な反応がコテージのあちこちから聞こえてくる。
命に関わる状態とまではいかずとも、発熱が続けば体力は消耗し、元気な若者であろうと徐々に弱っていく。


モノボウズ
「とりあえず熱を下げないことには、食事も取れないし眠るのも
お辛いでしょう。特別に効能の強い【解熱剤】をお持ちしました」
そう言ってモノボウズが用意したのは、カラフルなキャンディのようなものが入った瓶だった。


芍薬ベラ
「ま?きらきらして映え~まじあがるわ~」

物造白兎
「お薬なんて嫌いですぅ…ぐすっ、にがいのやです~!!」

沙梛百合籠
「苦いならゼリーに包めばいいぜ!昆虫用ゼリーでいいか!?」