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閑話:湯煙柵倒れ事件
閑話:湯煙柵倒れ事件
穏やかな気候に豊かな自然。見渡せば青い海。海が見えるということは、潮風が吹くということ。潮風が吹くと言う事は、身体がべたついてしまうこと。
つまり、だ。
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姫宮蝶子
「気持ちいいですね…」
湯の中で手足を伸ばしながら青空を見上げるのも道理というものだろう。
各コテージ内にお風呂が備え付けられてはいるが、広々とした天然温泉の魅力には抗えない。コテージから少し歩きはするものの 、湯上りに風を浴びながらのんびり過ごすのは心地良いものだ。

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姫宮蝶子

螺河鳴姫
「さすがに家の風呂もここまでは広くないですね…」ちゃぷちゃぷ
「空が見えるお風呂は最高だよ。わ、あつ〜〜!」

芍薬ベラ
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良田アリス
「アリスは足湯だけ〜乙女のすはだは晒しちゃだめってパパが言ってたもん」
「極楽なの〜(ちゃぽーんと浸かって)」

桜春もち
「いいお湯です〜」 バッシャーンっと入ってきた女

湯の暖かさをたっぷり感じ、和やかな時間が過ぎていく。体も洗ってそろそろ上がろうかと思った、そんな時だった。
ぎぎぎぃ…と何かが軋むような音に振り返る。
それは男湯と女湯の二つを分ける柵が大きく音を立て、それはゆっくりと影を傾けた。
ガッシャーン!!!!
あ、と思った時には派手な飛沫の音を立てて、ばらばらになった柵が温泉にぷかぷかと浮かんでいた。
二つの湯を隔てる柵が倒れた今、その視線の先には当然…

芍薬ベラ

螺河鳴姫

桜春もち
