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Prologue-デモ裁判編-
Prologue-デモ裁判編-前編
カスタード協会での生活にも慣れてきた頃。
連日続くお茶会にも少し飽き始め、何もしなくていいことが退屈に感じてくる、そんなある日のことだ。
その日も全員参加のお茶会は開かれ、いつも通り適当に解散の流れとなり、一人また一人とお茶会広間を後にする。
今日はモノエルが素材の味が分かるようにとミルクも砂糖も用意していなくて、
総ブーイングをくらっていたな…そんなことを誰かが思い出していた昼下がり。
どこかで何かが濡れる音がする。
どこかで何かが燃える音がする。
どこかで何かが割れる音がする。
「いやああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
誰がどこで何をしているのか、そんなことを露知らず過ごす者達の昼下がりは、絹を裂くような悲鳴で打ち壊された。

リリー
「……な、なんですの?!」
