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chapter4-不安と無音と懐疑心-
chapter4-不安と無音と懐疑心-裁判中編

モノエル
「犯人は死体発見時、舞台脇にいなくてもシャンデリアを落とせた。
…でも、それなら死体発見時にいた全員に犯行が可能でしゅよね?
あの時、誰がどこにいたかなんて覚えてましぇんから」

花柳玲子
「……そうねぇ、前回と違ってカウントもされていないから
死体を見つけた時にいなかった人も覚えていないし…
怪しい人物に心当たりなんてあったかしらぁ?」

遠雷紬
「…名簿…メアリーさんの部屋にあったやつ」

糸色恋花
「…随分汚れていたけど…」

【破れたメモ】
メアリーの部屋に置いてあった名簿。破れているが、どうやら参加者の才能と名前が男女別に載っているようだ。


花柳玲子
「……その名簿、カンタービレさんの部屋にあったのよねぇ。
千切れちゃって全部は見えないしインクで汚れてるし抜けもあるし、
管理が杜撰だわぁ。 才能と名前が載っているだけのただの名簿に
見えるけど…んー、なんか違和感が…」

面屋敷浪漫
「うん?」

黒羽麗

花柳玲子
「……なんか変なとこある?ふつーに見えんだけど……」
「いや、なんかおかしいのよぉ」

遠雷紬
「……この名簿は才能の50音順に、並んでるんですよね…。
…あの?…変ですよね?「い」ラストレーターと「お」う様の間に、
………なんで「へ」ん面師の…面屋敷が載っているんですか…?」

遠雷紬
「……面屋敷さん、……あの…もしかして……、
面屋敷さんが変面師っていうのは嘘…で…、本当の才能があるんですか…?

面屋敷浪漫
「あ、私の話でしたか。」
