top of page

chapter4-不安と無音と懐疑心-

chapter4-不安と無音と懐疑心-裁判中編

モノエル.png

​モノエル

「犯人は死体発見時、舞台脇にいなくてもシャンデリアを落とせた。

 …でも、それなら死体発見時にいた全員に犯行が可能でしゅよね?

 あの時、誰がどこにいたかなんて覚えてましぇんから」

花柳玲子2.png

花柳玲子

「……そうねぇ、前回と違ってカウントもされていないから

 死体を見つけた時にいなかった人も覚えていないし…

 怪しい人物に心当たりなんてあったかしらぁ?」

遠雷紬7.png

遠雷紬

「…名簿メアリーさんの部屋にあったやつ」 

糸色恋花6.png

糸色恋花

「…随分汚れていたけど…」

サイト用ボックス.png

【破れたメモ】

メアリーの部屋に置いてあった名簿。破れているが、どうやら参加者の才能と名前が男女別に載っているようだ。

名簿上.png
花柳玲子2.png

花柳玲子

「……その名簿、カンタービレさんの部屋にあったのよねぇ。

 千切れちゃって全部は見えないしインクで汚れてるし抜けもあるし、

 管理が杜撰だわぁ。 才能と名前が載っているだけのただの名簿に

 見えるけど…んー、なんか違和感が…」

面屋敷2.png

面屋敷浪漫

「うん?」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

花柳玲子2.png

花柳玲子

「……なんか変なとこある?ふつーに見えんだけど……」

「いや、なんかおかしいのよぉ」

遠雷紬7.png

遠雷紬

「……この名簿は才能の50音順に、並んでるんですよね…。

 …あの?…変ですよね?「い」ラストレーターと「お」う様の間に、

 ………なんで「へ」ん面師の…面屋敷が載っているんですか…?」

遠雷紬7.png

遠雷紬

「……面屋敷さん、……あの…もしかして……、

 面屋敷さんが変面師っていうのは嘘…で…、本当の才能があるんですか…?

面屋敷2.png

面屋敷浪漫

「あ、私の話でしたか。」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

糸色恋花6.png

糸色恋花

「…あぁー、確かにそうだね」

「……その、この場でわかる疑問は排除しておきたい というか」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

「う、え、おで始まる才能?なんだろ〜」

ユウヒ2.png

ユウヒ

「ご主人様〜教えてください〜」

花柳玲子2.png

花柳玲子

「…カンタービレさんもそのことに気づいていたとしたら…。

 面屋敷さん、もしかして裏切り者ってあなただったりする?

面屋敷2.png

面屋敷浪漫

「えぇ?アハハ、そうですねぇ。確かにあなた方の言う通り私は

 才能を偽っていました。何を隠そう、私は【演劇部】。

 しかしながらこれはただ、過去に少々トラブルがあって、

 素直に表に出したくなかっただけです。」

面屋敷2.png

面屋敷浪漫

「まあ、私はメディアにも出ていましたので知ってる人は知っている

 はずですが……分からなかったとは…好きな情報だけ取り入れ視野が

 狭かったあなた達も悪いかと。」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

「演劇部…ふむ、過去が原因で隠していたなら仕方ない、のかな?」

遠雷紬7.png

遠雷紬

「…でも、嘘ついたんですね」

面屋敷2.png

面屋敷浪漫

「そう、過去が過去で。はい。こんな小細工も必要ありませんでしたか。

 (指を目に突っ込んでレンズを取り出す)」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

「なにそれ〜、カラコン的な?」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

「わお、眼球を外そうとしてるのかと思ってびっくりしたよ」

描成『び、びっくりした……』ない?』

「…隠すのが上手ね」

糸色恋花6.png

糸色恋花

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

「さて、視界もクリアになったところで。才能は隠してはいましたが

 私は裏切りとは一切何の関係もない事は分かっていただきたい。

 大体そんなメモをこっそり持っているメアリーさんのほうが、

 疑うに値すると思いますがね。」

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

「 仮に私が裏切り者だとしても、犯人であるとは言えないと思いますが…

 どうでしょう?」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

糸色恋花6.png

糸色恋花

「あとの証拠と言えば、体育館に残った足跡くらいかい?

​ 捜査中についてしまった、私たちの足跡だろうけど」

「……ガラス片のない足跡もあるわね」 

サイト用ボックス.png

【体育館の足跡】

体育館から出ようとする形の、血のついた足跡。舞台の捜査時についた血液のようで、いくつかガラス片できらきらと光っている。

asiato.png
黒羽麗2.png

​黒羽麗

「……そういや体育館の血の足跡さ、皆見たと思うんだけど…

 …あれ、一個だけキラキラしてない足跡あったじゃん?」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

「あんだけガラス飛び散ってる場所歩いたらフツーはガラス付いてるっしょ。

 フツーは。てことはさ〜、アレシャンデリア落ちる前のやつなんじゃね?

 よーするに事件前に犯人が出てった時のやつ!」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

「でさ〜、足跡の形なんだけど……これ結構ヒール高い靴じゃないと

 こういう形にはなんないと思うんだよね。しかも結構大きいし多分男物。

 で、そんな靴履いてる男子ってさ……ぶっちゃけ浪漫ちゃんしか

 いなくない?違うってんならちょっと足跡合わせてみてほしいな〜、

 なんて」

BREAK!!!

ひび.png
モノエル.png

​モノエル

「さぁさ容疑者も絞れたところで投票のお時間でしゅ」

モノエル.png

​モノエル

「クロだと思わしき人物に投票し、見事それが当たれば皆しゃまの勝利。

 もしクロを間違えれば、真犯人の勝利。

 皆しゃまの清き一票で明日が決まるでしゅよ」

​投票結果 面屋敷浪漫

ドット面屋敷.png
モノエル.png

​モノエル

「投票の結果は面屋敷浪漫しゃま!怪しさ満点、才能も偽って

 うさん臭いことこの上ないでしゅが、果たして……」

モノエル.png

​モノエル

「じゃんじゃかじゃーん!大~正~解~!

 赤音しゃまとメアリーしゃまを拷問したあげく

 死体を弄んだクロは面屋敷しゃまでしたー!」

モノエル.png

​モノエル

「拷問したあげくに殺しちゃって、裏切り者じゃないってわかった後も

 見立て殺人っぽく飾り立てるあたり、頭のねじがぶっとんでましゅね!

 怖いでしゅ~~!!」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

心条裁己2.png

心条裁己

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

糸色恋花6.png

糸色恋花

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

遠雷紬7.png

遠雷紬

黒羽麗2.png

​黒羽麗

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

ユウヒ2.png

ユウヒ

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

緑紅茶.png

紅緑茶

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

遠雷紬7.png

遠雷紬

ユウヒ2.png

ユウヒ

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

ユウヒ2.png

ユウヒ

「……そうか」

「まさか、拷問とは……」

「はぁ…ネジがぶっ飛んでいるのはどっちだか…。

 滑舌を改善する発声練習も教えてあげましょうか?

  とにかく、みなさん名推理をお疲れ様でした。ふふ。」

「………最っ低…」

「そうそう、メアリーさんは私の本来の才能に気付いた事に加えて

 モノエルさんから新しいナイフを貰っていた。その状況で疑わない

 というのも変な話だと思いませんか。ね。」

「…………そうですか…もう、なんでもいいよ」

「……でも、犯人ってことは浪漫ちゃんは裏切り者じゃないって事だよね……

 めっちゃ怪しさMAXだけど」

「結局裏切り者とかいうのは誰なんだろうね?」

「単に聞いて誰がはい裏切り者ですと言いましょう?

 面と向かって戦わない人間ってキライでしてね。

 私はただ彼女達を問うているうちに我を忘れてしまった。それだけです。」

「…………」

「我を忘れてしまうのは…難があるんじゃないのかい…?」

「冥土の土産に私だけに教えてもらえないもんでしょうかね。」

「殺すまで痛めつける必要はなかったろ…!」

「…24時間変面師をしてきて、もう何が私なのかもよく分かりません。

 アハッ、ハッハッハッハ!」

「…全部嘘だったってことでいいですよね。もういいです」

「よく分かりませんがお殴りしてもよろしいでしょうか〜」

「ユウヒ、手を痛めるからやめておきなさい」

「ろくなのがいないですね〜?ユウヒ、ご主人様を見つけるの

 目標だったのですが〜」

毒桃『大人ってなんでこんなろくでなししかいないの?』
踊瀬『……。(居心地悪そうにしてる)』
描成『う…。。。(隅で縮こまって)』
夜見塚『(平然と話を聞いている)』

モノエル.png

​モノエル

「言うまでもないでしゅけど、メアリーしゃまも赤音しゃまも

 裏切り者じゃないでしゅよ。ただ才能を復興させるために

 やってきた参加者でちた!」

モノエル.png

​モノエル

「それも見抜けない節穴の目ん玉しか持ってない大根役者の千秋楽でしゅ」

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

「そろそろでしょうか。ほら、モノエルさん、早く連れて行ってください。

 …あなたたちもなんだかんだ言って悪者が罰せられるのはお好きでしょう?

 見ていけばよろしい。」

面屋敷4.png

面屋敷浪漫

「久々の『れっつかすたぁどおしおさきたーーいむっ』♡」

モノエル.png

​モノエル

「エルの台詞!!!!!!」

おしおき連行画面 面屋敷.png
モノエル.png

​モノエル

「なんでエルが宣言する前にオシオキに連れてっちゃったんでしゅか!?」

モノエル.png

​モノエル

「ぜぇ…はぁ…これにてオシオキしゅ~りょ~!前回の心中糞野郎共のせいで

 たまってたフラストレーションがすっきりでしゅ~!」

糸色恋花6.png

糸色恋花

「……クソ野郎はどっちよ」

茶渡利三沙.png

茶渡利三沙

「本当に悪趣味だね、君は」

モノエル.png

​モノエル

「オシオキってやっぱり大事でしゅね。

 身体を痛めつけて魂からそぎ落とすことで、罪も穢れもなくなるでしゅ。

 安心してあの世に旅立てるでしゅよ!」

黒羽麗2.png

​黒羽麗

「……こんなのが供養のつもりなん?」

糸色恋花6.png

糸色恋花

「……全部手に取っちゃダメだったとか、思いたくないわね…」

遺品面屋敷.png

​遺品「使いかけのドーラン」

半分と少し減った固形タイプの赤いドーラン。

ケースはよく磨かれていて新品のよう。

chapter4-不安と無音と懐疑心-

bottom of page