通信簿０

アナウンサーでも放送部員でもなく、何故うぐいす嬢。

声に関する才能が山ほどある中で、この才能は埋もれてしまっている。

言ってしまえば、うぐいす嬢そのものが才能として疑問視されているのだ。

 

通信簿１

超高校級のうぐいす嬢の名が示す通り、とても美しい声をしており歌も得意。

天使の歌声と比喩されるほどだが、反面性格は小悪魔と言われている。

人を小馬鹿にした態度をとるため友達はほぼいないらしい。

 

通信簿２

好きな物は声関係のものと飴。

飴は常に持参しており、お気に入りのものをローテーションで毎日食べている。

味は甘さ控えめですっきりしたものが好き。

一番好きな飴は龍〇散のど飴。

 

通信簿３

目を常に閉じているが糸目ではなく、単に閉じているだけ。

嫌なものを見ないようにしていたら自然とそうなったらしく、今では無意識のうちに閉じている様子。

開こうと思えば開けるが滅多に人に見せることはない。

 

通信簿４

裕福そうな男性と腕を組んで歩いてるところを、何度も目撃されている。

それも一人や二人でなく、ホテルから出てくることも頻繁にあるらしい。

そのころから夜亡墓場は超高校級として認定された。

 

 

通信簿５

夜亡墓場は孤児院で育った孤児である。

孤児院という名の奴隷小屋と呼べるほど劣悪な環境の中で育った彼女は、女であるがゆえに子供の頃から金稼ぎの道具に使われてきた。

嬲られ搾取されるだけの彼女であったが、ある時超高校級の存在を知り、生まれ持った美しい声を使えば自分もそれになれるのではないかと思い立った。

それから彼女はあらゆる有力者にすりより、時には体を使って自分の名を売り、ついには超高校級の称号を得ることができた。

世間が認めた才能と名誉、これさえあればあんな苦しい環境の中で生きなくて済む。そう思っていたが、世間は彼女の才能を不要といい、彼女の思い描いた世界は待っていてくれなかった。

だからこそこの番組に参加したのだ。今度こそ光輝く平穏な生活が得られると信じて。

 

通信簿６（秘匿）

芦名秘は同じ孤児院の姉である。