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chapter3 裁判編 ―路面音と自由離島―①

モノホネ
さーてさてさて今回もやって参りました、こちら裁判場からお送りしております!
裁判場のほぼ半分が遺影に埋められた席に貴方達は立っているが、そのひとつには不自然な空席がある。

砂六々子
……。(空 席を見つめ)

万針集
…少ないなあ

千夜よだか
………(空席を見ている)…はぁ、頑張りますよ?!

モノホネ
さてさて皆様、あの空席が気になってることでしょうし、
まずは焼却場の死体のほうから情報を整理しましょうか?

万針集
焼却場は一応見てきたけど…すごい血が飛び散ってたよ…。

板張硝子
…遺体は…燃え尽きてた…。

【???の遺体】
完全に燃え尽きてしまっている。
焼却炉の近くに夥しい量の血が散乱している。その他荒らされた形跡などは一切ない。

【焼却場】

モノホネ
まあこの通り遺体はひどい有り様なわけです。
なんとか特徴を割り出したいところですが…?

貴花比嘉
残った灰を見るにだいたい40~45kgくらいのようだ。随分軽いな、女のものだろうか。

【死体の体重】
残った灰からの分析によると、焼却炉で燃やされた人物の体重は40~45kgの人物のだそうだ。

モノホネ
……どうやら小柄な人物だったようですね。 他に何か手がかりを知っている方がいるならば話を聞きましょうか?


板張硝子
あ、の・・・ぁ、えっと・・・最初に見つけたのは、手で…それが焼却炉から出てて…アクセサリーとかは付けてなかった…と思う…

【板張硝子の証言】
焼却場で最初に遺体を発見したときは、焼却炉から白い手が覗いていた。特に装飾品は着けてないように見えた。

砂六々子
ひえっ…焼却炉の中 に手…

万針集
なんとなく、絞られてはくるのかな…

モノホネ
まあその手ももう火の向こうに消えて判別不可になっているのですがね。他に何か見つけた方は?

千 夜よだか
…廊下にカチューシャが落ちていました。

【廊下のリボン】
フリースペースと焼却場の間の廊下に、水色のリボンカチューシャが落ちている。

モノホネ
これは…焼却場に行く前に被害者か加害者が落としたのでしょうか? しかしこれはガチャアイテムのリボンカチューシャですよ。
ここから持ち主を特定できるのでしょうか?


千夜よだか
僕、これにとても見覚えがあります。
なにせ僕が彼女に贈ったんですから。

【千夜よだかの証言】
そのリボンカチューシャは前に自分が鈴乃メアリーに贈ったものだと思う。

モノホネ
あー…そういえばなんか前にそんなやり取りしてましたっけね。
ではこれは鈴乃様のものと。

千 夜よだか
……。なんか後味悪いんですけど(腕を組み)

モノホネ
まあまあ、手がかりが残って良かったじゃないですか。
さて、長々と話し合いましたがもう良いでしょう。
今回の被害者は夜亡墓場と……。

砂六々子
鈴乃サン、すよね…? 体重の話にも条件が合うっすし…

千夜よだか
……鈴乃さん(目を伏せ)証拠もありますし……。

万針集
鈴乃さん…ここ数日顔を見てないとは思ってたけど…

板張硝子

千夜よだか
半分...(控えめに見渡しながら

万針集
……ひどい。
燃やすなんて悪趣味です、犯人許せませんね。
パンパン、とモノホネが手を叩くとそれを合図にスケルトンロボが鈴乃様の遺影を運んできて、空席に設置した。
そう、死亡したのは鈴乃メアリー様です。まあ、ご覧の通りそもそも彼女この裁判場に来てないですもんね。
ということでこの場にいるのは8名、最初いた16人のちょうど半分ですね。

モノホネ
鈴乃さん...

板張硝子
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