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chapter5非日常編―最終回「ゴミバコロンパ」―
もうすぐ帰れる。
突如として訪れた解放の機会を、皆が耐え忍んでいた。
帰れると知った時の高揚、いやどうせまた裏切るんだろうという失望。
そしてそんな訃報を聞くことさえ敵わなかった犠牲者たちの無念。
そんな思いを抱えたまま、日が落ち月が昇る回数を指折り数える。
島を取り囲む海のさざ波と潮風に慣れ、肌を刺す日差しが眩い頃がすでに懐かしい。
ここへ来る前の、決して良いとは言えぬけれど平和であったあの世界へ、こんなにも切望している。
灰色に染まった海と空の境界線に、船が見える時を今か今かと待っていた。
「帰るまでの3日間、死体が発見されれば裁判決行」
モノホネの不吉の言葉に耳を傾ける、そんな馬鹿がいるはずがない。
6人まで減ってしまったこの人数をこれ以上減らす意味が、あるわけない。
誰もがそう思っていた。
そう、思っていたのに。
学校1階。
学校の中でも比較的使う頻度が高い教室が集まる一階は、それなりに生徒全員が使用していた。
万針集もその一人で、何の気なしに廊下を歩いていた。
ばさり
ふと、何かが落ちたような音が耳に入り足を止める。
それは図書室の方から聞こえてきたようだ。

