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*番組録画はPC版でご覧ください
chapter5裁判編―最終回「ゴミバコロンパ」―②

モノホネ
まあこれであんなに悲惨な死体が出来上がった経緯はわかりましたね。 ではさらに犯人に関する手がかりを探しましょう。
まず第一発見者に話を聞きますか?


万針集
あんまり思い出したくないけど…図書室の近くを歩いてたら、中から何か落ちる音がして…中を見たら死体があったんだ。すぐ人を呼びに行って、砂さんと千夜君に会って、図書館につれていって…それから他の人もきて…

【万針集の証言】
図書室の前を通りかかった際、何かが落ちる音がしたので中に入ったら死体があった。すぐ人を呼びに行き廊下で砂、千夜と合流した。その後騒ぎを聞きつけ他の人間もひとりずつ現れた。

砂六々子
そうっすね。万針サンに呼ばれて図書室に行ったっす。

千夜よだか
確か、そうでしたね…。

万針集
流石にあんなの見たら、取り乱しちゃって…
急いで誰か呼ばなきゃって…

モノホネ
そういえば皆さん、校則は覚えておいでですか?『11、死体発見アナウンスは3人以上が死体を発見した時に流れます』…これは元ネタと同じく、クロを除く3名の場合なんですよ。ご存知でしたかね?

モノホネ
人数が減ると死体発見にも時間がかかりますねぇ…。犯人が逃げたり工作するには好都合そうです。
実際万針様は、死体を見つけてすぐに図書室を出ていったので、その間図書室は誰でも自由に出入りできたわけですから。

モノホネ
ああ…万針様が嘘をついている可能性もありますね?うぷぷ!

万針集
人聞きの悪い…こんな時に嘘付かないよ。

モノホネ
「どうでしょうね? …ともかく、バラバラに行動していた皆さんの誰が犯人か見当もつきません。 どうにか犯人候補を絞ることが出来たらいいのですが…。


砂六々子
……疑いたく、ないけど…アナウンスって、3人来た時に流れるんすよね?けど、あの時流れたのは4人目が来た時だったっす。もしかして、犯人は自分、万針サン、千夜サンの誰か…なんじゃ…

【砂六々子の閃き】
そういえば死体発見アナウンスを聞いたのは4人目の神楽坂が来たときだった。校則通りなら千夜が現れたタイミングで鳴らなければおかしい。もしかすると犯人は現場に最初に現れた3人…万針、自分、千夜の中にいるのではないか。

万針集
まあ、そうなるか……じゃあ、やっぱりこの3人の中にいるってことになるのかな

千夜よだか
た、確かに……。

砂六々子
……ごめんなさい、っす…。

万針集
ううん、疑いが掛かるのはある程度予想してたから…

千夜よだか
……(考えるように目を逸らし)

モノホネ
しかしそうならば犯人候補が半分に絞れたことになりますね。
現場に手がかりはないのでしょうか。

万針集
奥の方で本が棚から落ちてて…俺が聞いた物音は、多分この本かな…。

貴花比嘉
ああ、死体のそばに磯臭い瓶が落ちているのを見つけたぞ。

【落ちていた瓶】
死体の近くに大きめの瓶が落ちている。中身は空っぽだがどこか磯臭い。

【落ちていた本】
死体付近から見ると死角になる場所の棚から本が落ちてしまっている。

モノホネ
瓶に本…やけに物が散らかっていますね。
万針様な証言した物音はこれらが落ちた音なのでしょうか。

モノホネ
しかしこの本がトリックに使われた形跡はありませんし…
それもそんな見えにくい場所のものが。なぜ本は落ちたのでしょう?

モノホネ
まあ心霊現象なんてありえません。 そこに誰かいた…つまり犯人は事件当時、図書館の中にいた。万針様が出て行った後に図書室を出て、死体発見者のふりをしているのではないのでしょうか?
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