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chapter２ 裁判編 ―秘密ガール―⑦
モノホネ
さてそれでは本人ももういいと言っていることですしとっとと投票にうつりましょう！お手元のスイッチで投票してください！
間違えたら皆さんオシオキですからね？ちゃんと投票してください？
砂六々子
うぅ…(スイッチを前にオロオロ)
千夜よだか
……ヴぅ～…！(目を閉じる)
神蔵亜楽汰
近くおったのに止めたれんくてごめんな
御先丹道蔵
(黙って俯いている)
投票結果
オサキニドウゾウさんがクロにきまりました。
モノホネ
投票の結果は……大正解！！！ 【超高校級のダンサー】御灯舞、並びに、【超高校級の預言者】赤羽望美様を殺したクロは…、
【超高校級のドアボーイ】御先丹道蔵様でした！
モノホネ
今回もご自分に投票してるのがいらっしゃいましたね～。も～、今は良くても人数が減ってきたら指摘間違いになるかもしれないんですからね～？
モノホネ
まあそれは置いといて。 続きましてオシオキに移ります。御先丹様。何か言いたいことはありますか？
御先丹道蔵
……一つだけ、よろしいでしょうか。
御先丹道蔵
……皆様、この度は私の至らなさが原因でこのような事態を招いてしまい、本当に申し訳ございませんでした。 (深く、深く頭を下げる)
御先丹道蔵
ですが……どうか、どうか…………
御先丹道蔵
…………どうか、お気をつけて。
夏露島陽向
御先丹！お前は悪くないと俺は言い続けるぞ！！そもそも、悪いのは此処だ。こんな状況を作ったこの場所や、それを目論んだ奴らが悪い。
神蔵亜楽汰
アンタは悪ないよ…
モノホネ
うぷぷ…うぷぷぷぷ…
モノホネ
今回は【超高校級のドアボーイ】御先丹道蔵様に、
スペシャルなオシオキを用意致しました！
モノホネ
それでは張り切って参りましょう！オシオキターイム！
磔にされた彼の前に重機が進み出る。
両腕に繋がれた鎖は巻き上げられ、キリキリと鳴っている。
超高校級のドアボーイ 御先丹道蔵 オシオキ
『Open your Heart』
磔にされた彼の前に重機が進み出る。
両腕に繋がれた鎖は巻き上げられ、キリキリと鳴っている。
瞬間、轟音が響く。
岩を削るような音、金属が擦れる音、誰かの声、機械音。
全てが混ざり合い、一瞬にして全てが掻き消されていく。
……
……………
……………………
……………………………
「ガコン」
機械が停止する音がした。
しかし、その場にいた誰もが静寂に安堵する暇など無かっただろう。
何故なら、そこには───
モノホネ
エクストリーーーム！！！！
モノホネ
うぷぷ、最後には心を開けたようで何よりですね！これにて今回の裁判は閉廷となります、皆様そちらからお帰りくださいませ～うぷぷ！うぷぷぷぷ！
砂六々子
ヒ……ィッ…………。
千夜よだか
……ヴぅん…気分悪いです………(しょもも…)
鈴乃メアリー
……（眉を顰めてオシオキを眺めた）
夜亡墓場
『…いつまで、こんなことを続けるのかしらね』
万針集
……ほんと、最低
………結局、元をたどれば全部……
夏露島陽向
……守れないのは……悲しいな。(拳を握りしめ)
貴花比嘉
なんだ、陰気臭い雰囲気だな。
神蔵亜楽汰
黙れ独裁者もどき一等兵
貴花比嘉
なんだサバゲーマー、俺に当たるな。俺は一切手を下していない。
夏露島陽向
…今はそう言う雰囲気ではない事をわかってくれ。貴花。
神蔵亜楽汰
直接手ぇ汚しとらんけど謀略したのはテメェやろが。
夏露島陽向
手を下してないだけが悪いわけじゃない。止めるべきだったし、人を殺すような道具を作るのはそもそも悪いと俺は思うぞ。
貴花比嘉
………ふん、俺は知らない。(その場を去り
夜亡墓場
『亜楽汰、ほっときなさいよ』
神蔵亜楽汰
……はぁ………頭冷やしてくる(その場を去る)
夜亡墓場
『ん、いこっか』神蔵の後をついていく
夏露島陽向
…うん、冷静な状況ではないな。(何処かへ去る)
万針集
………っ、ふ、ぅ…（静かに泣き崩れ）
千夜よだか
………あ、お疲れ様でした～……(そそくさと立ち去り)
鈴乃メアリー
……はあ、……。…疲れた。……。（軽く溜息を付いて自室に戻る）
砂六々子
……はぁ………頭冷やしてくる(その場を去る)
万針集
ぅ………もどん、なきゃ
俯く者、憤る者、嘆く者。
様々な形はあれど、全てが悲嘆にくれている中、無機質なレンズは彼らをとらえ続ける。
極限状態で芽生えた愛を茶番劇というか。
罪なく死した彼らを悲劇というか。
騙し騙された彼らを喜劇というか。
レンズの向こう側から助けはいまだ来ず、空室となった部屋に花を添える光景が珍しくなくなった。
それでもまだ、終わらないのだろうか。
ゴミ箱の底の骨はかたかたと嗤うだけ。
chaptr２非日常編 ―秘密ガール He meets gile―
閉幕
遺品「一流の栄冠」
埃ひとつ無いベルベット生地の帽子。金糸のチェーンは一流に相応しい輝きを放っている。
弱さを乗り越え「完璧」になろうとした少年の努力の結晶。
俺は……、俺はずっと【見る側】で良かったんだ。
自分が不幸だった分を愛されて幸せに生きてる人間から盗って一人で笑って居られればよかった。
それが正しいとは思わなかったが間違ってるいるとは思った事がなかった。
世の中、正義が勝つのではない。勝った人間こそが正義なのだから。
だってそうだろう、俺のような将来有望な人間いさえ与えられなかったものがお前らに与えられていい訳がない。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
そうだよな？