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*番組録画はPC版でご覧ください
chaptr1 裁判編 ―色亡き蜥蜴は人形の夢を呑む―⑤

モノホネ
なんで過去形か?なんで過去形か?それはその目を使いものにならないようにされてしまったからなのです!最愛の、お姉さまに!
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喪々部千端
『キャーッ(合いの手)』『なんてこったー!(合いの手)』

モノホネ
ああ哀れなめくらとかげ!ねえねえどう思いますサヨナキドリ…
うぐいすさん?

夜亡墓場
『…そうね、その通りよ。妹の…芦名秘の目を潰したのは私』

夜亡墓場
『あの子の目薬に毒を入れて、色を奪うまでしたのは私。
探偵から目利きに落としたのは私。ゴミにしたのは、この私』

御先丹道蔵

御灯舞
……え?
………………は?

鈴乃メアリー
ふうん…

モノホネ
おーっとビックリ新事実!?夜亡墓場と芦名秘は姉妹だった!?!?!? え?知ってた人もいた?
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喪々部千端
『ほんとクソ女♡』

夏露島陽向
!!!???なんと!!!?
芦名のお姉さんは夜亡だったのか!!!??似てないな!!!??

鈴乃メアリー
苗字が違うけれど。複雑な家庭環境なのだわね?

夜亡墓場
『そりゃそうよぉ、だって同じ孤児院育ちってだけで、血の繋がりはないものぉ』

赤羽望美
墓場ちゃんが秘ちゃんの...お姉ちゃん...っ?

万針集
……頭痛くなるくらい、情報量多すぎるよ。

御先丹道蔵
そんな姉妹が何故揃ってここに居るというんです……?

モノホネ
あーお二人のことをぶっちゃけちゃいますとねぇ。血は繋がっていないとかなんとか?そう、お二人とも同じ施設で育ったんでしたね。ただ、とーっても劣悪な環境だったとか。

モノホネ
探偵としてはとてもとても優秀だった芦名様。劣悪な環境の中で育つ一等星。しかしそれにより姉である墓場様は嫉妬し彼女を地に落とした…。

モノホネ
一方、共に育った夜亡様を慕っていた芦名様はそれを喜んで受け入れ、地味~~な才能に自ら落ちてゆきました、と。

赤羽望美
そうなんだ...知らなかった...

夏露島陽向
…難しい関係なんだな、だが、悔しいと思うのは誰もある事だな。

夜亡墓場
『芦名秘って女はねぇ、一言でいうと私にぞっこんで、気持ち悪いくらい好いていたわねぇ。ほんと、手段なんて択ばないくらい』

赤羽望美
...でもっ!墓場ちゃん、秘ちゃんのネックレス、大切そうに付けてるよねっ!

夜亡墓場
『ああ、これ?私があの子にあげたものだもの、返してもらっただけよ。あんな女、大っ嫌い』

赤羽望美
大嫌いなんて...うそだよっ! だって、1番に秘ちゃんの心配をしたのは墓場ちゃんだったよっ?

モノホネ
そうそう、なぜ絞首痕があったかというのも、大好きな夜亡様からむかーしむかしまだ仲良しだったころ贈られたネックレスで首を締めて偽装してほしいと芦名様が喪々部様に頼んだからなのですよね?
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喪々部千端
『ええ、そうですね。』
『彼女はとても喜んでおいででしたよ』
『よかったねー!!最後まで思われてて!!!!』

夜亡墓場
『断ってあんたが死ねばよかったのに』
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喪々部千端
『あははははははは。』

夏露島陽向
…そうか……優しい人が多すぎたんだろうな…。

モノホネ
やすっぽいレンズがはまったお粗末なネックレスを後生大事にするほど、芦名様は夜亡様を慕っていた。今回の事件の発端は、芦名様が夜亡様を守るために起こした事件なのですよ。

モノホネ
実は捜査前に回収してしまったんですが芦名様の手記がこちらに…」 (一冊のノートを取り出す)
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喪々部千端
『面白そうだからって回収すんの良くねーなー』(髪いじり)

万針集
よりによって一番重要そうなものを…本当趣味悪いなあ…

モノホネ
(ノートをぺらぺら捲り) うわー、えー、どこなら読んでいいかなー…
ごほんごほん。えーとなになに…?
殺害事件を起こさなければ墓場ちゃんが死ぬ。それだけはなんとしても避けなければならない。私が死んで事件になるのが一番早いが、私が自殺ができなくされている。 誰を殺そう?誰が墓場ちゃんにとって害だ?
夏露島陽向★★★☆☆
身体能力は十分だが、些か頭が足りない。密室を怪力でこじ開けるタイプだ。ある意味私と相性が悪い、観察があてにならない。 正義の味方を自称するだけあって正義感が強いが、その正義感は独善的で厄介だ。排除対象とみなされると容赦がないだろう。

夏露島陽向
……芦名…。
万針集★☆☆☆☆
冷静で物事を冷静に観察しているが、それを悪意に使う可能性は低いだろう。 平穏を望み平穏を望む性格は、良くも悪くもどっちつかずだ。 あるいは、自分の在り方に迷っているのかもしれない。自分はどうするべきか、指標を見つけたときに、危険度が変動するやもしれない。

万針集
………ッ
御先丹道蔵★☆☆☆☆ 対象を観察する目が鋭く、それだけに才能が勿体ない。 ドアボーイというよりホテルマンであり、場の空気を読み対象を掌握する術を持っているはずだが、どうにも彼はつ かみにくい。 元からそういう性格なのか、あるいは何かが彼をそうしたのか。ともあれ害は少ないだろう。

御先丹道蔵
…………!!……観察されて、いたと……?
御灯舞★★★★☆
敵の多い性格も『あの事』も、墓場ちゃんにとって害になりえる存在だ。 しかしあの点を通じて分かり合える部分もあるかもしれない。 懐に入り込めば御しやすいが、そこにたどり着くまでが面倒だ。見返りが少ない。

御灯舞
………………きも、…………

夜亡墓場
『そういう性格なのよ、あの女は。私が関わるといつもこう』

夏露島陽向
…そうか、それほど、夜亡が大事だったんだな…

モノホネ
(ノートをぱたんと閉じ)
うっわーこーわーいー、芦名秘こっっわー!これ全員ぶんあるんですけど正直皆様の裏事情をサーチ済みの私からしても気持ち悪いくらいの観察力! 軽くホラーですね!

鈴乃メアリー
(淡々と読み上げられる手記の内容をいつもと変わらない表情で聞き)
(くるくると髪の毛を弄っている)

赤羽望美
そう...だったんだ...秘ちゃん...
今までの全部...嘘だったのかなぁ...

モノホネ
彼女は最初から、こうして皆様を夜亡様にとっての危険度でランク付けされていたんですよ?あ、自分のが気になるっていうならあとでコッソリ言っていただければ教えますよ。

御先丹道蔵
……あの芦名様が…………?
……いえ、紛れもない事実です。受け入れなければ…………

御灯舞
………………………気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い……
さいっあく…………!

砂六々子

万針集
芦名サン、あんなに優しくて…うぇ…わかんないす…
なんか、親しく話してても、彼女の上辺しか見れてなかったんだなって思わされる…

モノホネ
そんな彼女が何をも考え、今回の事件に至ったのか。
締めくくりに皆様で考えてみましょうか。
―クライマックス推理―





モノホネ
最初は皆様の中の誰かを殺そうとしていたのですから、怖い怖い。
現場に抵抗の痕がなかったのは、そもそも彼女が死を望んでいたからなのですねぇ。

夏露島陽向
…お姉さん想いだと言う事は分かってたが…そうか…うん。 大変だったな、喪々部。
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喪々部千端
『大変だった?』『はは』
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喪々部千端
『……ふ、いやはやまったく』『どいつもこいつも』
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喪々部千端
『そんなわけ』

夜亡墓場
「だから嫌いなのよ、秘」
夜亡墓場は声のない声で何かを言った。
かつかつとヒールの音をたてて壇上から降り、喪々部千端に近づき、そして。
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喪々部千端
『……?何──』
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