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chaptr1 裁判編 ―色亡き蜥蜴は人形の夢を呑む―⑥

砂六々子
ちょっ…!!

赤羽望美
墓場ちゃっ..!

御灯舞
……!!

鈴乃メアリー
…あ、見えなくなっちゃった。紙。

千夜よだか
……(様子を眺めて)

喪々部千端
………痛いですね。

モノホネ
うわーぉ!という割には超絶無表情じゃありませんか!

喪々部千端
痛いものは痛いですよ。

モノホネ
あっでも視聴者からは好評ですね。みんな"顔が良い~!"って言ってますよ?
『は?イケメン』 『あーーーー顔がいいーーー!!!!顔がいいよももちー!!!!!!!』 『チョッッッッッッッッア゙ッッッッッッッ』 『ももちくんアイドルじゃん……』
…視聴者に私は引きそう。

喪々部千端
貴女に叩かれる道理はないしむしろ叩いてやりたいくらいなのですが。
…もっとも、女性に手を上げる趣味はありませんし、興味もありませんし、貴女と同じ土俵に立ちたくありません。

喪々部千端
貴女、先程私に死ねばよかったのにって言いましたよね?
私から言わせれば貴女が死ねばよかったんですよ。

喪々部千端
水叉も芦名も貴女のために死んだようなもの。
私はどちらも大切な人だった。どういうことかわかりますか?

喪々部千端
貴女がどういうメンタルの守り方をしてきたかも知っています。芦名から聞きましたから。
でも許せないんですよ。芦名が死んで当たり前のようなことを言って。人を馬鹿にして。

喪々部千端
あの時どれほどぶっ叩いてやろうと思ったか

夜亡墓場
『言ってくれるじゃない人殺し』

夜亡墓場

夜亡墓場
『私が本気であの子が死んで済々したと思ったんの!!??』
『私が本気であの子が死んで済々したと思ったん の!!??』
『あんたと秘に何があったか知らないけどね!私にとっては、あんたが秘を殺したことには変わらない』

喪々部千端
思っているわけないから素直に捕らえろって言ってんのわからないんですか。
その態度を直して素直に悲しめばよかっただけの話なんですよ。悲しんでることなんてとうに知ってる!

夜亡墓場
『わかんないのはあんたよ!あんたは結局他人事のまま、人のふりしたままだからこうなったのよ』

喪々部千端
…そこはお互い様ってものです。

夜亡墓場
『秘のことをわかった口きかないで!!
あんたなんかが!!あんたなんかに秘のことを言われたくない!! 私の妹を返してよ……』

喪々部千端
……こちらの台詞です。願わくば水叉と芦名を返して頂きたいですね。

モノホネ
(寝ころがってポリポリ角を掻いている)

喪々部千端
……はあ、直接怒ったら怒りが冷めてしまいました。興醒めです。

鈴乃メアリー
(髪の毛をくるくると弄びながら二人の様子を眺め)
……モノホネ(ふと視線を移して進行役に声をかける)

モノホネ
んぇ?

鈴乃メアリー
これ、ウケいいのだわ?《働け》
(くるくると髪の毛を弄び)

モノホネ
あーまあそうですね、私もそろそろ飽きてきましたし気は済みましたか?喪々部様?

喪々部千端
あー、少しだけ待ってください。もう少しだけ。
……皮肉もここまでにしましょう。夜亡様。いいえ、夜亡墓場。

喪々部千端
芦名と水叉が守ったその命、せいぜい無駄にしない事ですね。
無駄死にしたら許さない。
足元と背後にどうかお気をつけて
喪々部千端は深深と一礼をし、夜亡墓場から離れ1つの台に近づく。
懐から取り出した1枚のCDと一冊の本を丁寧に抱え、その人物に差し出した。

喪々部千端
御灯様。これをお返し致しましょう。ついでにこれをあげます

御灯舞
……は…………?(CDと本を手に取り、困惑した表情で相手を見上げる)

喪々部千端
私のお気に入りの作品なんです。きっとあなたはつまらないと思うでしょう。しかしそれでもいいんです、私の唯一大切なものなんです。
私と一緒にいなくなるのはあまりにも惜しいものなので。

喪々部千端
読むかどうかはあなたにお任せしますよ。
御灯舞からの返答を待つことなく、静かな足音を遺しモノホネに近づいていく。

御灯舞
……、………………。

モノホネ
もう良いですか?喪々部…っと、それは芸名でしたね。舞台を降りた俳優を呼ぶべきではありません。準備はよろしいですか?
"笑岬悠耶<エサキユウヤ>"様。

笑岬悠耶
さて、参りましょうか。
またいつか、どこかで。
そう彼はいびつに上がった口角を浮かべ、それを隠すように一礼をした。

鈴乃メアリー
そうね、またどこか───…夢の中ででも、会えるといいのだわね。

夏露島陽向
待て、ホネ!!!殺すのは良くない!!!
やめろ!!!殺す必要性がないだろう!!!
こんなルールがなかったら何も起きなかったじゃないか!!

赤羽望美
オシオキ...やだ...やだっ!!殺さないでっ!!

御先丹道蔵
喪々部……いえ、笑岬様……。

モノホネ
クロにはオシオキ、がルールでございます。もう少し足掻いてほしかったですがまあ仕方ないですかね、しょせん名は体を現す、ことすらない端役にはお似合いかもしれませんね?

モノホネ
超高校級の端役、喪々部千端あらため笑岬悠耶さまに
スペシャルなオシオキを用意しました!
それではまいりましょう!
オシオキターイム!!!


モノホネ
あーっはっはっは!エクストリーム!!!!!アドレナリンがどっばどばー!
これぞ学級裁判の醍醐味ですね!ゴミだけに!うぷぷ!
もちろんコロシアイはまだまだ続きますよー!おっ楽しみに!

御灯舞
…………………………。

夏露島陽向
……………(証言台を壊れそうなほど握ってる)

御先丹道蔵

千夜よだか
……、…………こんな(目を背けて)
………………(目を背ける)

鈴乃メアリー
…終わり?

万針集
………これが、現実だなんて…

赤羽望美
もう....やだよ...

モノホネ
それでは皆様次回までお元気でー♪シーユー♪
モノホネがやすっぽい番組終了の口上を述べている。
人がひとり、また目の前で死んだにも関わらず。

モノホネ
さ、撤収撤収ー皆様もエレベーターに乗って帰ってくださいねー。
これがまだ、続く?
哀れ狂った台本の登場人物たち。今の彼らになすすべはなく。
ゴミ箱の底で這いずり回るしかないのだろうか
閉幕
chaptr1非日常編―色亡き蜥蜴は人形の夢を呑む―


遺品「色褪せた台本」
喪々部千端の遺品。
画いつも懐に持っていた、題名がすり切れている台本。
紙が黄ばみ、よれていてところどころ読めなくなっている。
