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*番組録画はPC版でご覧ください
chapter4裁判編―世紀に産気づいた鴉の雌雄を求めよ―②

モノホネ
いやーしかしよりによって凍死とは板張様も可哀想なことで。

モノホネ
振り返りの間彼の話でもしましょうかね。
…板張硝子様は、孤独や寒さとは無縁の、ごく普通のご両親と暮らす純朴な青年でした。

モノホネ
板張様のご両親もガラス職人。板張様と違い、作品が多くの人々の目に留まることはなく、苦労も多かったそうです。ですが二人、暖かく彼を見守っておりました。

モノホネ
そんな板張様がガラス細工に関心を持っていくのは当然とも言えるでしょう。彼は硝子と炎に向き合い育っていきました。
…前回熱にうなされながらも焼却場に行ったり、今回暖炉のあったロッジに行ったり…自然と炎を見ると落ち着く質なのでしょうね。

モノホネ
ご両親は彼に自分達がした苦労をしてほしくないと進路を考えるように助言したりしていたようで、板張様は反抗していた時期もあったようですが…。

モノホネ
ええ、最終的には彼の考えを尊重してくださる暖かな方々だったことでしょう。 そんな彼が、こんな暗く冷たい場所で一人死んでいくとは…およよよ…。

モノホネ
停電の原因がすなわちクロと言って良いでしょうね?では、停電時のアリバイを証明できる方はいますか?

万針集
……わざとらしいなあ
