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*番組録画はPC版でご覧ください
last chapter 裁判編④

御灯舞
……その事件の真相って、結局何なの?

芦名秘
鈴乃メアリーを殺した真犯人は誰か、って話なんだけどね…
…とりあえず、焼却炉で燃やされた遺体を確認しようか。

赤羽望美
2番目のコンテナなんだけど、骨壺だけ置かれてて…中身は灰だったよ。

【No.2のコンテナ】
骨壺がポツリと置かれている。中身は灰だ。

砂六々子
……NO.2?

夏露島陽向
このコンテナ、死んだ順番で遺体が入ってるんだ。全部確認したから分かるぞ。

芦名秘
中身が灰のコンテナはこれだけだったよ。
No.2…死んだ順ならこの遺体は本来、誰のはずだろう?

万針集
コンテナの順番としては、本来なら水叉君の遺体が安置されているはずの場所…だよね

芦名秘
それに…覚えているかな。モノホネは燃やされた遺体の特徴として体重を挙げていた。40~45kgの人物だって。これ、水叉くんにも当てはまるのさ。

夜亡墓場
そういえば、二人は体重も身長も近いおちび同士だものねぇ。

御先丹道蔵
モノホネの証言を鵜呑みにするのがそもそも、という話だったようですね……僕はその時居ませんでしたけど

芦名秘
他のコンテナはどんな感じだったかな?

夏露島陽向
7には胸が抉られた死体…御先丹が入っていたな。

御灯舞
8には墓場の死体が入ってたよ。ぱっと見、ほんと寝てるようにしか見えないくらい…

赤羽望美
9のコンテナに、硝子君がいたのは見たよ!

【No.7のコンテナ】
胸元が激しく抉られた遺体がある。首から「OPEN」の札を下げている。

【No.8のコンテナ】
眠るように死んでいる遺体がある。首元の十字架のチョーカーには霜が浮かんでいる。

【No.9のコンテナ】
最後に見たときと寸分も変わらぬ冷えた遺体がある。頬はどこかこけ落ち寂しげな表情だ。

赤羽望美
…あれ、メアリーちゃんの死体がない…?

御先丹道蔵
……それに、灰になったのが水叉君の遺体なら、鈴乃さんの遺体はどうなったのでしょうか?

御灯舞
燃やされたのが夜紗の死体だって言うならさ。
……メアリー、死んでなくない?そう思うの、私だけじゃないよね


【御灯舞の疑念】
3回目の裁判の事件のときも、死体の再利用が行われていた。あのとき燃やされた遺体の正体が水叉ならば、鈴乃は死んでいないのではないか?

神楽坂棗
え、…???どうゆうこと〜…???生きてたならどこにいたの〜…

鈴乃メアリー
──あら、別に死者と明言したつもりはないのだわ、私は。
勝手に勘違いしたのはあなた達じゃないのかしらー…なのだわよ

万針集
あ、普通に認めるんだ…鈴乃さん今までどこに隠れてた訳…?

夏露島陽向
じゃぁ、なんで今まで出てこなかったんだ??生きてたなら出てこれるタイミング沢山あっただろう??

鈴乃メアリー
…どこに居た、ね。…答える必要、あるのだわ?

御灯舞
寧ろなんで無いと思ってるワケ?教えなよ。

夏露島陽向
これを終わらせるには鈴乃の話も必要になる。話してくれないか??

鈴乃メアリー
私は───必要、無いと思うのだわ?
確かに、死んでいる様にはした、させたのだわ?都合悪かったし。

万針集
都合が悪いって…どういうこと?

神楽坂棗
も〜はっきり言ってよ〜!

貴花比嘉
言葉足らず過ぎないか。

御灯舞
全部ハッキリさせるってのがこの裁判でしょ?なら曖昧にしないでよ。聞きたいんだけど。

夏露島陽向
待ってくれ、俺は出来れば鈴乃の口から聞きたいんだ、なぁ、鈴乃、教えてくれないか??

笑岬悠耶
…………はあ、いえ、もうそういうことなのでは?

鈴乃メアリー
分からないなりに分かってるなら、言えると思うのだけれど?
確かに自分は生きている。だから何だというのかしら。

夜亡墓場
ひ、開き直るつもり…!?

赤羽望美
言えない理由があるの...?

万針集
鈴乃さんがなぜ死を偽装したのか…その詳細を暴くのは、十分今回の議題に必要なことじゃない?
いう理由はあれど、いわない理由はないと思うけど

神楽坂棗
このままじゃ私たち全員死ぬんだけど…

笑岬悠耶
………胸糞…

御先丹道蔵
そ、そうですよ!わざわざ水叉くんの死体を自分であると見せ掛けて隠れていたなんて……事件と関係あるに決まってます!

モノホネ
うぷぷぷぷ!これはこれは面白いことになって参りましたね?ですがそろそろ誰かがハッキリ言わないといけないのではないですか?

御灯舞
私たちが死んでも別に、メアリーはどうだっていいんでしょ。なんだっけ、「三次元の人間には興味無い」とか何とか?

鈴乃メアリー
あら、それは立場の問題、視点の問題だと思うのだわよ?

貴花比嘉
くどい……!こっちは命が掛かってるんだ。生きていたなら今までどこにいたんだ!死人のふりをしてこそこそ動き回って…
お前が黒幕なんじゃないのか!


鈴乃メアリー
―――あは、そう。
